ペットとの外出は飼い主だけが楽しむものではなく、ペットに大きな負担やストレスをかけることなく、快適に一緒に楽しめることが重要です。そのためには、ペットの種類や性格や年齢、日ごろの行動パターンなどによって、外出に向いているかどうかの適性を見極めることが大切です。 毎日、散歩で外に出る犬は、ドッグカフェなどへの外出や旅行も比較的すんなりと受け入れてくれます。しかし、室内から出ることの少ない犬や猫、ウサギなどの小動物は、一般的に環境の変化が苦手なので、リードでのコントロールや外出によほど慣れていないと、外出自体が大きなストレスとなります。さらにはパニックになって脱走し、行方不明になってしまうおそれもあります。
また、どんな犬でも旅行に連れて行って心配がないかといえば、性格による向き不向きもあるため、必ずしもすべての犬が大丈夫とも言いきれません。社会化が十分にできておらず性格的に臆病な犬は、外出が苦手な場合もありますし、子犬や高齢犬もストレスがかかると体調を崩すことがあります。パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種は熱中症や呼吸困難を起こしやすいので、夏場の外出や移動には十分な注意が必要です。
また、外出先でペットや飼い主の不慮のケガや病気などのアクシデントに見舞われたときにも十分にペットを管理できるよう、複数頭のペットを連れていく場合は必ず人間も複数で同伴する必要があります。